建物防水にはどんな種類がある?それぞれの特徴や工事内容について
大切な住まいを守り、いつまでも快適に過ごすためには、屋根や屋上、外壁やバルコニーなどから、水の侵入を防ぐことが大切です。建物の防水には、いろいろな種類の防水工法があります。その種類によって使用される防水材も異なり、耐久年数やメンテナンスポイントなど、改修工事も変わってきます。そこで今回は、建物防水の種類と特徴についてご紹介します。ぜひ、ご自宅の防水工事を行う際の参考にしてみてください。
1.建物防水工事の必要性
建物は雨や風、紫外線などの影響を受け続けることによって、塗装面の劣化は著しく早まってしまいます。また、建物内部に水が侵入すると、どうしても耐久性が弱まってしまいます。例えば、屋外や外壁、ベランダやバルコニーのひび割れなどで隙間が生じると、そこから水や湿気が侵入して、水漏れが発生したり、建物の土台にダメージを与える可能性があります。水が侵入してきた家は、湿度と含水率(木材に含まれる水量)が上がり、カビや白アリが繁殖してしまう原因にもなります。このような被害を防ぐためにも、建物に水が浸入しないように、防水工事を行うことが大切です。
2.建物防水の種類
建物防水の種類は、大きく分けて5種類あります。それぞれの特徴について、説明していきます。
2-1.ウレタン防水
現在、日本で行われている防水工事の多くが「ウレタン防水」です。ウレタン防水は簡単に言うと、下地に塗るだけで防水層を形成する工法となります。材料が液体であるため、平らな場所以外にも使用ができ、複雑な部分などにも幅広く使うことができるのが特徴です。材料を塗るだけなので、改修工事として簡単であり、工期も短く済み、コストも全面改修の半分以下で済むことができます。また、撤去する廃材も出ないので、環境保全・産廃処理などの点でも優れた工法となっています。
2-2.ゴムシート防水
「ゴムシート防水」は、シート状に成形した合成ゴム系シートを、接着剤などで下地に張り付ける防水工法です。元々は、日本の防水工事の主流でした。施行に関しても、工期が短く、コストも比較的安価です。目立ちにくいところの工事や応急処置としては、最適な防水工法となります。また、軽量であるのも大きな特徴で、上に保護層シートを塗れば、軽歩行も可能です。しかし、接着材の剥がれが起きやすく、徐々に数は減少しています。
2-3.塩ビシート防水
「塩ビシート防水」とは、塩化ビニールシート樹脂でつくられた、防水シートを接着剤などで下地に貼り付ける防水方法です。塩ビシート防水は、ゴムシート防水よりも耐久性があると言われています。軽量化で施工しやすいことに加え、もともとの防水の種類を問わず、被せて施行可能である場合もあり、その場合の撤去費用は必要ありません。紫外線・熱・オゾンに対する耐久性に優れています。また、鳥害も受けることがありません。しかし、シートの重なり部分などの施行には、高い技術力に加え、経験も必要になります。
2-4.FRP防水
「FRP防水」は、強度が高く、耐久性に優れたFRP(ガラス繊維強化プラスチック)を応用し、FRPの被覆防水層を形成する方法です。FRP防水は、軽量でありながら強度が大きく、5層の防水層で形成されるため、耐熱・耐水・耐久性に優れています。用いられる場所は、ベランダの他、温泉施設や屋上駐車場、工場の床など幅広いです。硬化するのが早く、1日か2日で施行作業が終わります。出来上がった防水層は、継ぎ目のないシームレスな構造になり、外観的にもきれいな仕上がりになります。ただ、施行中の樹脂が硬化するまでは、臭いが周囲に広がる可能性があるので、臭気対策が必要です。
2-5.アスファルト防水
「アスファルト防水」とは、合成繊維不織布にアスファルトを含ませ、コーティングしたシート状のルーフィングを、貼り重ねて形成する方法です。ルーフィングを積層することで、水密性に優れた防水層が構成されます。用いられる場所は、広い屋上などの防水工事に用いられることが多いですが、最近では、シート防水に取って代わりつつあります。ただ、アスファルトは高熱で溶かす必要があり、工事中臭いが発生してしまいます。また、紫外線が当たると硬化して劣化するので、それを防ぐためにも保護が必要となります。
3.まとめ
今回は、建物防水の種類についてご紹介しました。はじめて建物防水をする方は、不安なことも多いと思いますが、美しいお家を取り戻すためにも、この記事を参考にして塗装業者に頼んでみましょう。神奈川県にお住まいで、業者に外壁工事を依頼したいという方は、ぜひ「株式会社RINOA」をご利用ください。弊社は社長自らはもちろん、塗装技能士の資格を持ったスタッフが、クオリティの高い外壁・屋根の塗装を行っていきます。また、10年間保証で外壁の塗り替えも4回まで行います。横浜市、川崎市、鎌倉市、藤沢市、横須賀市、厚木市など都市部から住宅街まで、基本的に神奈川県ならどこでも工事を承れますので、まずはお電話でお気軽にご相談ください。